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Story “The School of Vegetables” – Yasai no Gakkou
とまとちゃんは、おいしい やさいに なるために やさいの がっこうに かよっています。
「つやよし!」 「いろよし!」 「かたちよし!」
みっつの 「よし!」がそろった きゅうりくんは、 やさいのがっこうを たびだちます。
やおやのおじさんが むかえにくると、 きゅうりくんは 「ごうかくシール」を はってもらした。
このシールは、おいしやさいになった しるし。
やさいたちの あこがれのシールです。
きゅうりくんは、うれしそうに トラックで
はこばれていきました。
「「ごうかくシール」かっこよかったね。」ピーマンくんが いいました。
「はやく、やおやさんに いきたいね!」 にんじんくんも いいました。
「つぎの おむかえは、だれかしら?」
とうもろこしちゃんが ぞういうと、
やさいたちは、ぐるりと おたがいを みわたしました。
「つぎは、 とまとちゃんだと おもうよ!」
そういったのは、えんどうくんです。
「きっと そうだね! だって、おおきくて まっかだもん!」
じゃがいもくんも そういうと、 とまとちゃんは うれしくなって
なすびせんせいに きいてみました。
「せんせい! わたし、もうすぐ おむかえが くるかしら?」
なすびせんせいは、とまとちゃんを じっとみると、
まだ あたまが あおいことに きがつきました。
「そおねー・・・・・・。 あとすこし、にっこうよくが ひつようね。」
さっそく、たいようを あびに いきました。
でも、きょうは くもりぞら・・・・・・。
おまけに、 あめも ふりだしそうです。
そこへ、みょうがちゃんと クレソンくんが やってきました。
「わたし、たいようが ちょっぴり にがてなの・・・・」
みょうがちゃんが そういうと、
「ぼくは、 あめが だいすきなんだ!」 と クレソンくんが
いいました。
それをきいて、 とまとちゃんは、 はらをたてて いいました。
「いじわるいってひどいわね!」
みょうがちゃんと クレソンくんは おどろいて、 いいかえしました。
「ぼくたち、 いじわるを いったわけじゃないよ!」
「そうよ! そうよ!かんちがいしないで!」
おやおや、けんかに なってしまいました。
なすびせんせいが いいました。
「と ちゃん! みょう が ちゃん も クレソン くん も 、 いじわる いった のではない の よ たい よう を あびすぎる と 、 ちょうし が わるく なっ てしまう やさい も も いる のです。。」 」」 」」 」」 」」 」
「そうだったの・・・・・。ごめんなさい。」
とまとちゃんは、 みょうがちゃんと クレソンくんに あやまりました。
「とまとちゃん、 きにしないで!」
みょうがちゃんと クレソンくんは そういうと、
とまとちゃんを ゆるしてあげました。
みょうがちゃんと クレソンくんと とまとちゃんは、
すっかり なかよしになりました。
それからも ずっと くもりぞら・・・・・・。 とまとちゃんのあたまは、
まだ あおいっまです。
あるひ、 みょうがちゃんは、 やおやのおじさんの わすれものに きがつきました。
「そうだ! このレンズで、 とまとちゃんに、 たいようのひかりを
あつめてみるわ!」
みょう が は 、 くもの すきま から のぞく よわよわしい よう に レンズ を かざす 、 と まと ちゃん の て らし まし た。。
とまとちゃんは わくわくしてきました。
・・・・・しばらく たちました。
「どお?とまとちゃん。」
みょうがちゃんが とまとちゃんの かおをのぞきこむと、
「う~ん・・・・・・。 とくに かわらないわ・・・・・」
とまとちゃんは、 むずかしいかおをして、 そうこたえました。
そのようすをみて なすびせんせいが やってきて いいました。
「くもりのひは いくらやっても だめですよ!
たいようが よわくて ひかりが あつまらないのです。
それに ひかりが めに あたったら それこそ たいへん!!
おおけが してしまいますよ!」
「それ みなさん! くもりぞら で も 、 さ を うごかし ましょ う !! なる ため に は 、 どう も だいじ です。!」 」
なすびせんせいに そういわれ、 やさいたちは たいそうを はじめました。
「さいきん、 たいようを あびてないから、なんだか からだが おもたいよ・・・・」
「ちからが でない・・・・・」
そんななか、 とびきり げんきなこえで たいそうするのは、 みょうがちゃんと クレソンくん、
「いちに! さんし! いちに! さんし!」
とくに、 みょうがちゃんは、 きびきびと いいうごきをしています。
「みなさんも、 ふたりを みなえありましょう!」
なすびせんせいも、 そういうって ふたりをほめました。
つぎのひ、 やおやのおじさんが やってきて、 みょうがちゃんを むかえにきました。
みょうがちゃんは、 きのう、 しっかり たいそうをしたおかげで、 おいしいやさいに そたでのっ。
「ごうかくシール」 をはってもらうと、 トラックで いってしまいました。
とまとちゃんは つぎのおむかえは、きっと じぶんだと おもっていたのです。
なんだか さみしくなりました。
クレソンくんも、 とまとちゃんが かわいそうになりました。
そんなあるひ、 クレソンくんは、
いいことを おもいつき・・・・・・。
とまとちゃんのことを、 ずうっと かんさつしていました。
そんなこととは、 しらず、 とまとちゃんは、ベランダで
ほんをよんでいます。
いつのまにか、 ねむくなって いねむりを はじめました。
だれ も こと を かく にんする と 、 クレソン は ゆっくり と ちかづい 、 と まと ちゃん の を あかい ペン で ぬりつぶし まし た。 どうやら この ペン も 、 、 やおや の おじさん の わすれ ものの ようです。。
「とまとちゃん、 きみのあたま! まっかだよ!!」
そのこえに、 とまとちゃんは めを さましました。
くれそんくんは よういしていた かがみを
とまとちゃんに みせてあげました。
とまとちゃんは、 うれしくなって
なすびせんせいのところへ いきました。
「せんせい! わたしのあたま、ついに まっかになったの!」
ところが・・・・・・・。
あめです。
みるみるうちに そらは くらくなり、
あめが どんどん ふってきました。
「はやく、 なかに はいりましょう!」
「やれやれ・・・・・・·。 きゅうに ふってきたわね。」
なすびせんせいは、 いそいで タオルをもってきました。
「はやく からだを ふきましょう!かぜをひいたら、おいしいなれないわ!
「た、たいへん! とまとちゃんの あたまが われてる?」
なんと!
とまとちゃんも、 びっくりです!!
そこへ、クレソンくんが やってきて、
「わ ん 、 ごめんなさい! ぼく が まと ちゃん の あたま を あかく ぬっ た んです。 なかなか なら なく て 、 と まと ちゃん が かわい そうで そうで 。。。。。 。。。。。」 」」 」」 」。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。 。。。。。
なすびせんせいは いいました。
「クレソンくんの やさしいきもちは、 とっても よくわかるけど、
やさいは おいしくなるまで、 じっと まつことが ないせつなのですよ!」
「とまとちゃん、 ごめんなさい!」
クレソンくんが あやまると、
とまとちゃんは いいました。
「しんぱいしてくれて ありがとう。
わたし、 おいしくなりたいから、
まってみるわ。」
すると、 みんなも いいました。
「まてば、 まつほど、おいしくなるんだね。」
「それじゃ、またなきゃ そんしちゃう!」
「ぼくも まってみよう!」
「わたしもまつわ!」
つぎのひ、 クレソンくんに おむかえがきました。
クレソンくんは、きのう たっぷり あめをあびて、 おいしいやさいに そだったのです。
でも、クレソンくんは なんだか げんきがありません。
「とまとちゃん、ぼくが さきにいくことになって ごめんね・・・・・」
すると、とまとちゃんは いいました。
「クレソンくん、 おめでとう! わたしは もうへいきよ!
おいしいやさいになるひを たのしみにして まいにちをすごすわ!」
それからも ぐずすいた てんきがつづき、 とまとちゃんの あたまは あおいまま・・・・・。
でも、 とまとちゃんは そんなこと もう きにしません。
やさいのがっこうで、 うたを たのしくうたたったり。
たくさん ほんをよんだり。
げんきよく たいそうをしたり。
いっしょうけんめい おそうじをしたり・・・・・・。
まいにちを いつものように たのしくすごし、おいしくなるひを まちました。
なんにちか たった あるひ・・・・・・。
おひさまが まぶしく ひかっています。
きょうは、 まちにまった はれのひです!
とまとちゃんも、 やさいたちも もう うれしくなって、
そとで おもいっきり あそびはじめました。
「やっぱり おひさまって いいね!」
きょうは みんあが えがおです。
たっぷり たい を あび た と まと ちゃん 、 あたま のて っぺん まで まっか なる と 、 ついに おむかえ やっ て き まし た。。
とうとう、 おいしくなったのです!
「ごうかくシール」 を はってもらうと、 とっても うれしいそう!
「おめでとう!」
とまとちゃんは、 みんなに みおくられえがおで たびだっていきました。
おしまい