月見うさぎ – 日本の昔話

ある秋の日のことです。

「こんどられるときは、にんげんになりたいね」

たき火にあたりながらはなしをしていると、ともだちのかわうそがやってきました。

「ぼくなりたいね。それにはたくさんいいことすれば、いいんだっ」

むかしむかし、うさぎときつねとさるが森に住んでいました。

ある秋の日、彼らは話していた

「生まれ変わるなら人間になりたい」と二人は言い合った。

それから彼の友達であるカワウソが来ました。

「私も人間に生まれて、みんなの役に立ちたい」

それから二、三日たった日のことです。

川のちかくで、うさぎがたおれたいるたびびとをみつけました。

「たいへんだよ。

こうんどまれとき、にんげんになりたいとてたいどうぶつたち、いそいでたびびとをにいきました。

数日後、ウサギが川の近くでジャンプしていると、土手に横たわっている人間の旅人を見つけました。

「助けて！人間が私たちの助けを必要としています！」.彼らは皆、ウサギの呼びかけに来ました。

動物たちは、他の人を助けるために人間に生まれ変わりたいと言ったので、旅行者を助けることを躊躇しませんでした.

たびびとは、やせたおじいさんでした。

きているものはぼろぼろで、木のえだのつえしかもっていません。

たかいね一緒に、うわごとをいっています。

どうぶつたちはおじいさんを、そっとじぶんたちのすみかへつれていきました。

そして、あたらしいかれくさをひいて、びょうきのおじいさんをねかせました。

旅人はとてもやせた老人でした。

彼の服や持ち物はとても古くてぼろぼろで、杖として使っている枝しか持っていません。

彼は非常に高熱があり、気分が悪い。

動物たちは老人をシェルターに連れて行きました。

そこで、彼らはおじいさんを新鮮な草の上に寝かせて休ませました。

さるは、あまい木のみのくすりを、おじいさんにのませました。

きつねは、にがいくさのくすりを、おじいさんにのませました。

おじいさんは、すこしずつげんきになって、 やっとえがをうかべました。

「すまないのう。 おまえたちにせわになって。。。。」 すると、さるがいいました。

「ずっとずっと、ここにいてください。ぼくたちの代わりばんこで、おいしいものをごちぉそかう」

猿は老人に、木の実で作った甘い薬を与えました。

キツネは老人に薬草を調合した薬を与えました。

老人は少し気分が良くなり、ようやく微笑んだ。

「すみません、ご迷惑をおかけしました…」と老人は言った。

サルは、「ずっと一緒にいてください。おいしいものをたくさん持ってきます。」と答えました。

さるは、森のおくへはしていきました。

秋の森には、たくさんの木のみやいろいろなくだものがなっています。

さるはの木からあっちの木へながら、かかえられたいの木のみやくだものとってきました。

「これ、すごいごちそうだ。わしでは私たるべきぬさあ、みんなでたべ」たき火をかこんで、たのしいしょくじがはじまりはじまりましした。

猿は森に走った。

秋の間、森には多くの木と多くの果物があります。

サルはいくつかの木に登り、たくさんの果物を集めました。

「これはすごい贈り物だ！ あまり食べられないから、みんなで食べよう」彼らは皆、キャンプファイヤーに来て、おいしい夕食を食べました。

あまりにも日、こんんどはきつねがでかけていきました。

きつねはとおくのにんげんのすむへいきましした。

三日めには、かわうそが川からたくさんのさかなをとってきました。

まい日 まい日、たいへんなごちぞうです。

翌日はキツネの番。

キツネは人がたくさん住む村に行きました。そこで、野菜の片隅で野菜とご飯を取り、友達の元へ戻った。

3日目、カワウソは川からたくさんの魚を捕まえました。

毎日、彼らはとてもよく食べることができました。

つぎの日は、うさぎがごちそうをするばんです。

うさぎは、森のおくへでかけていきました。

秋のうつくしい花がたくさんさいています。

いいにおいです。

それにしても、いくらきれいでいいのかおりがしても、花ではおいしいごちそうはできません。

うさぎは、とほうにくれてしまいました。

翌日はうさぎの番。

うさぎは森へ行きました。

秋には美しい花がたくさん咲きます。

おいしい香り。

しかし、いくら美味しくても、お花でいい料理は作れません。

うさぎはどうすればいいのかわかりませんでした。

うさぎは夕がたになって、もどってきました。

「なん。なんいももってこないのかいあさからずっと、をすかしてまっていいのに」みんなにいわれて、うさぎはまた森のおくへ、でかけてましした。せおって、かえってきました。

うさぎは夜、友達と一緒に戻ってきました。

「どうして食べ物を持ってきてくれなかったの？一日中お腹を空かせて待っていたのに」と友達が言うと、うさぎは森に戻り、今度は乾いた葉っぱを集めて友達の元へ帰りました。

「そんな、どうするのさ」

ちよろちよろもえていた火は、ぱちぱち大きなおとを立てて、もえあがりました。

「あなたはそれで何をするつもりですか？」ウサギが葉を火の中に投げ入れている間、彼の3人の友人は彼に尋ねました。

火は、燃える葉がパチパチと音を立てて燃え上がりました。

するとうさぎは、だまってもえる火をみつめているおじいさんにいいました。

「ぼく、なにもごちそうすることできません。 からぼくの、ぼくにくを、おなかいっぱいたべてください」

「なにする。まちなさい」 あわててとめとしました、うさぎははねてはげしくもえる火のなかへとびこんでいきいきましましした。

火が鎮まると、うさぎがおじいさんに言いました

「いいものが見つからないので、お腹が空かなくなるまで私の肉を食べてください。」おじいちゃんは私を驚かせた。

「何してるの？やめて！」彼は急いでウサギを止めようとしたが、ウサギは焚き火の炎の中に飛び込んだ.

さるもきつねもかわうそも、どうすることもできません。

「おじい。 。。。。

サルもキツネもカワウソも、それを止めるために何もできませんでした。

「おじいちゃん、おじいちゃん…」と言って、老人の足にしがみつき、悲しそうに様子を見守っていました。

おじいさんは、いつのまにかとおしゃかさまのすがたにかわっていたの。

おしゃかさまはじぶんのためにいのちをすてうさぎによくこころをあてて、手をあわせました。

たき火の火はますますはげしくもえあがりました。

しかし、古いものは仏に取って代わられていました。

ブッダは、彼のために命を捧げた心の広いウサギのために手を取り合った.

キャンプファイヤーの火はますます高くなりました。

そのときです。

ちいさなほのおがひかりのようにかがやいて、たくさんのうさぎのほのおにないりましし。

ちいさなのほのおは、たのしかなし そうにおどりながら、のなかをとびはねていました。

その時、小さな炎の輝きの中にたくさんのうさぎが見えました。

小さなうさぎたちは空に舞い上がり、メランコリックでノスタルジックに (同時に嬉しくもあり、悲しくも) 踊りました。

ちいさなうさぎのほのおは、ひとつ大きなひかりのうさぎになりました。

そして、よぞらをかけのぼりながらまんまるのお月さまのなかへ、きいていきました。

炎の中の小さなウサギが大きなウサギに変わった..

そして、空を飛んでいるうちに満月に入りました。

おしゃかさまは、しんだうさぎをお月さまにすまわせることにしたのです。

そのうさぎすがたが、一ばんよくみえるは、秋のうつくしい月の十五夜のだというはなしです。

ブッダはウサギの輝きを月に残すことにしました。

これは、秋の月、十五回目の満月に見られるうさぎの物語です。

おしまい