Home » ストーリー「ゴースト 勇気の試練」-オバケノキモダメシ

ストーリー「ゴースト 勇気の試練」-オバケノキモダメシ

Posted by:

|

On:

|

,

おばけの「度胸試し」

おばけのこどもたちは

ぶるぶるふるえています。

それもそのはず。

こんやはきもだめしたいいです。

幽霊の子供たちは恐怖で震えています。

予想通り。

今日は「度胸試し」の一大イベント

 

あおおにがさけびました。

「えんまさまのおでましー」

青鬼が叫んだ。

「魔王閻魔降臨」

 

「えんまじゃ。おしっこをちびらずに」

もりをぬきたものには、

ほうびにたいやきをあとえる。

わかったか。わかったら・・・」

えんまはみんなを

じろりとひとにらみすると、

さけびました。

「さっさと、いけー」

「私はエマ王です。パンツにオシッコを出さずに森を抜けた者には、賞品としてたい焼きを差し上げます。わかりましたか?わかりますか?

閻魔大王は皆を横目で見て怒鳴った。 “私たちは行きます!”

 

 

「ひーつ」

みんなはおばけのもりへ

とびこんでいきました。

そのはやいことはやいこと。

ひのたまには

はねがはえています。

ぃぃぃぃぃぃ! (悲鳴)

彼らは皆、幽霊の森に入ります。

とても速い、とても速い。

火の玉は翼を生やした

 

それにしても・・・。

もりへはいうとたん、

みんあのあしはすくみました。

だが…

森に入るとすぐに彼らは峠を下ろした

 

そろ、そろ、そろり。

ちょび、ちょび、ちょびっと。

そろ、そろ、そろり。

ちょび、ちょび、ちょびっと。

(ゆっくり歩くときの音)

 

「でたーつ」

みんなはこしをぬかしました。

おおだぬきです。

よだれをだらりーんとたらしながら、

にらにらとわらっています。

「さて、どのこからかじろうかな」

おおだぬきは、

じわりとひとつめぼうやへ

てをのばしました。

現れた!

それらはすべて後退した。

彼は偉大なたぬきです。

涎を垂らしながら悪笑いした

「どの子から食べ始める?」

大狸はゆっくりと一人目(サイクロプス)に手を伸ばした。

 

 

そのときです。

「あっ、あっ、あ、ち、ち、ち、ち」

おおダヌキのしっぽが、

ぼうぼうともえだしました。

ほうりなげたちょうちんの

ひがうつったようです。

そしてその瞬間に

「エイエイエイ!私は燃えています!”

大たぬきの尻尾が燃え始めた

どうやら提灯の火で焼かれたらしい。

 

「み、みずだー、みずだー」

おおダヌキはにげていいきました。

「わ…水!水!”

大たぬきが逃げていました。

 

「きみのおかげだよ」

ひとつめはろくろくびにおれいをいいました。

「・・・・あたいが、あんたを」

ろくろくびは、ぽっとほほをあからめました。

ひとつめがすきなんです。

「あなたのおかげでした」

サイクロプスはロクロクビに感謝した。

ろくろくびは赤面した。

ひとつめが好き

 

 

そろ、そろ、そろり。

ちょび、ちょび、ちょびっと。

そろ、そろ、そろり。

ちょび、ちょび、ちょびっと。

(ゆっくり歩く音)

 

みんなはくっつき

だんごになっています。

それらはすべて非常に近いです。

「でたーっ」

みんなはひっくりかえりました。

ガマガエルです。

ぬらぬらとつらをひからせ、

にまにまとわらっています。

「さて、どのこからのみこむかな」

ガマガエルは、

ろくろくびへ ぺろりとしたを

のばしました。

現れた!

それらはすべて飛んで行きました。

大きなヒキガエル!

ぬるぬるしたツヤのある肌で、悪笑いをする。

オオヒキガエルが舌を伸ばして六六首をなめた。

 

 

 

いいえ、はなをおさえてにげだしました。

「くっせえ。ど、どこのどいつだ。おれにむかっておならをしたのは」

いいえ!鼻を押さえたまま逃げる。

「臭い!どこから?誰だった?誰が私に鼓腸を吹いたの?

 

「あなたのおかげでたすかったわ」

ろくろくびは、ささやくようにひとつめにおれいをいいました。

でも、ひとつめは、あわててくびをよこにふりました。

「お、おいらじゃないよ。おいら、おならなんかしないぞ。

せったいにしないぞ」

してもしないのがおならです。

「あなたのおかげで救われました」

六六首はひとつめに感謝の言葉をささやいた。

しかし、ひとつめは首を横に振った。

“いかなかった。鼓腸はしませんでした。それは間違いなく私ではありませんでした。」

(鼓腸だったがそうではなかった)?

 

そろ、そろ、そろり。

ちょび、ちょび、ちょびっと。

そろ、そろ、そろり。

ちょび、ちょび、ちょびっと。

(ゆっくり歩く音)

 

ひのたまもぶるぶる

ふるえています。

「だれか、おいらを」

あったってくれ~」

火の玉も震えた。

「誰か温かくしてください」

 

 

「でたーっ」

みんなはいちもくさんにげだしました。

やまんばがでばぼうちょうをふりがぶっておっかけできます。

現れた!

彼らは皆急いで逃げました。

山姥はナイフで追いかける。

 

「にがさんぞー」

「たすけー」

「にがさんぞー」

「つけてー」

逃げよう!

ヘルプ!

逃げよう!

ヘルプ!

 

ど、ど、ど、ど、ど。

だ、だ、だ、だ、だ。

ど、ど、ど、ど、ど。

だ、だ、だ、だ、だ。

(逃げる音)

 

ダルマはころがりながら

にげていいきます。

だるまは転がって逃げます。

 

ど、ど、ど、ど、ど。

ど、ど、ど、ど、ど。

ど、ど、ど、ど、ど。

(走る音)

 

みんなは、いきおいよく

おばけのもりをどびだしていました。

彼らは皆、幽霊の森から飛び出しました。

 

「こわかったけど、こわくなかったね」

「こわいけど、なにもなかったね」

「怖かったけど全然怖くなかった」

「怖いけど何もなかったんでしょ?」

ほんとうに。

どなたかおひとりおおいようでございます。

本当に?

1人多すぎるようです。

おしまい